【cisco】NTP同期状態を確認する2つのコマンドと出力例【Packet Tracerで実習付き】

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私は現在CCNの勉強中で、CISCOのNTPに関する問題が出てきたので、備忘録的な感じで本ブログを書きたいと思っています。

はじめに

本日はCISCOスイッチにおけるNTPコマンドの設定について解説していきたいと思います。

  • 実行コマンドと出力結果の紹介
  • packet tracerにて検証環境を構築
  • ntpの同期確認

使用するツールはpacket tracerになります。
実機のConfigと比べると機能が簡略化されている部分はありますが、確認する項目は同じですので、参考程度に確認いただけたら嬉しいです。

ネットワーク構成

今回は以下のようなネットワーク構成で設定していきたいと思います。

本当はスイッチ1に NTP サーバー ブライマリとセカンダリの設定を行っていきたいのですが、Cisco Packet Tracer ではそのコマンドが提供されていません。

そこで今回はややこしいですが スイッチ1は NTP サーバー1と NTP の同期を行い、
Router291が NTP サーバー2と同期を行うような設定を行っていきたいと思います。

実行コマンド

NTPを確認するコマンドは以下の2つです。

  • NTPの同期先を確認するコマンド
  • NTPのステータスを確認するコマンド

パケートトレーサーのファイル付きになりますので、
NTP の設定を含めて、ここに方法を単存で学んでいただけたら幸いです。

出力結果

※視認性をよくするため、出力結果のコマンドのスペースを多少修正しています。

Switch1からshow-ntp-associationsコマンドを実行した表示例は以下の通りになります。

確認するポイントは、赤文字で色塗りした1行目になります。

NTPクライアントとNTPサーバーが同期している場合は、Clock is synchronizedと表記され、NTP同期先のサーバーのアドレスを確認することができます。

同期していない場合は、

Switch1からshow-ntp-associationsコマンドを実行した表示例は以下の通りになります。

show NTP Associationsのコマンドを確認する重要なポイントはアドレスの左隣にあるアスタリスクになります。
このアスタリスクは、NTP ClientとNTP Serverが同期できていることを表す記号になります。
この記号がない場合は、NTP ClientとNTP Serverは現在同期が取れていないということになります。

各機器の設定

NTPを設定する前に、まずはスイッチとNTPサーバーの疎通が取れるように設定したいと思います。設定するコンフィグはそれぞれ以下の通りになります。

もし1から設定していきたい方は、下記内容は飛ばして、まずはPacket tracerのファイルをダウンロードして自分で設定してみてください。

Packet Tracerファイルダウンロード

  • NTP設定前
  • NTP設定後

NTP同期前のステータス確認

NTPを設定する前のshowコマンドを 実行した結果は以下の通りになります。

※実行コマンドは青文字で表現しています。

  • switch 1
  • Router 1

コマンドを実行した結果の通り、 時刻同期に関するステータス確認は行えていないことを確認します。 ここから各機器の設定を行っていきます。

基本設定手順(ping疎通まで)


もしわからない方は、本ブログに添付してある以下のコンフィグを確認して設定を進めてください。

グローバルコンフィグレーションモードまで入って頂き、下記コマンドをコピー&ペーストすれば設定できるようになっています。

  • Switch 1
  • Router
  • NTP SERVER 1
  • NTP SERVER 2

スイッチ1からNTPサーバーに pingが通ることを確認します。

Router1からNTPサーバーにpingが通ることを確認します。

NTP設定手順

ここからNTP の設定を行っていきたいと思います。

NTPサーバー側はもともと NTP サービスが有効になっているので 確認をする程度で問題ありません。

NTP サーバーをクリックし、その中の[Service] > [NTP] の順にクリックします。

  • NTP SRVER1
  • NTP SRVER2
  • Switch1

スイッチに設定するNTTのコマンドは以下の通りです。

グローバルコンフィグレーションモードで以下コマンドを実行します。

  • Router1

同期は少し時間がかかります。
左下の時間をスキップするボタンを何回か押して時間をスキップさせます。

ステータス確認

それでは、ステータスを確認していきます。

Switch1

show ntp status

show ntp associations

Router1

show ntp status

show ntp associations

関連ページ(関連コマンド)

ルータやスイッチは初期セットアップと合わせてインターフェースの用途や接続先を説明文としてコマンド入力することができます。

以下記事では、そのような設定が可能なdescriptionコマンドの解説をしています。
以下記事も合わせて読んで頂けることでよりネットワーク機器の初期設定について理解をふかめることができるかと思います。

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