packet tracerで実演!【service timestamps log】コマンド 初心者向け解説【cisco】

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今回はCCNAの合格に向けて知識の整理の為、
備忘録のような形で知識のアウトプットをしていきたいと思います。

本当は実機のログをつけることができることが理想ですが、
筆者の金銭面のリソースも考慮して、packet tracerでの解説になること、ご了承ください。。。

はじめに

Ciscoのネットワーク機器は、大体デフォルトの状態のままでは機器操作やインターフェースのリンクアップ /ダウンに関するログは、タイムスタンプがない状態で出力されます。

service timestamps logコマンドを使用すると、機器のログにタイムスタンプをつけることができ、保守や障害対応時に機器の状態を確認する上で役立ちます。

タイムスタンプ

ciscoなどのネットワーク機器において、出力されるログ情報に付与する日付や時間の情報を指します。

例えば、機器がダウンした時に、直前にどのようなログを機器が出力していたのかを時系列で確認することができます。

筆者もciscoのネットワーク機器のセットアップを業務上、行いますが、こちらのコマンドはどの会社も入れているくらい必須のコマンドになるかと思います。

service timestamps log

コマンド

service timestamps logコマンドは以下の通りになります。

上記コマンドを入力する際は、
グローバルコンフィグレーションモードに遷移した状態で実行してください。

設定例

グローバルコンフィグレーションモードへ移行し、下記の通りに設定することが可能です。

※packet tracer WS-C2960-24TT-Lによる設定例

service timestamps log入力前後のログ出力結果例

コマンド入力前のログの出力結果は以下の通りになります。

コマンド入力後のログの出力結果は以下の通りになります。

service timestamps logコマンドを入力する前と比較するとタイムスタンプ(*Mar 01, 00:15:58.1515)がログの前に表示されていることが確認できます。

コマンド削除

service timestamps logコマンドを無効にする場合は、先頭に「no」をつけてコマンドを実行することで設定を削除することが可能です。

※設定するときは、グローバルコンフィグレーションモードへの遷移が必要です。

正確にタイムスタンプを表示させたい場合

ciscoのネットワーク機器では、デフォルトの状態では機器内部のシステムクロックにてタイムスタンプが記録されます。

システムクロックの時刻確認コマンド

ciscoスイッチで設定されている時刻を確認するコマンドは以下の通りになります。

実際にコマンドを実行した結果は以下の通りになります。

見て分かる通り、UTC(世界標準時)で表示されており、時刻設定もまともにしていないため、時刻表気がNTPサーバーで表示されている時刻と全くあっていません。

NTPサーバーによる同期前と後のログ出力例

NTP設定方法については、次項で触れますが、設定前と後のログの出力結果を先にお見せします。

  • NTPサーバーとの時刻同期前(デフォルト)
  • NTPサーバーとの時刻同期後

手動でシステムクロックを設定することは可能ですが、手動で行う以上、確実に時間はずれますのでNTPサーバーによる時刻同期をお勧めします。

設定手順

今回、packet tracerで設定していくネットワーク構成は以下の通りになります。

PC0はログを出力するためのリンクのアップダウンを発生するために設置しています。

packet tracerのファイルダウンロード

NTP server側に設定する内容は以下の通りになります。

IPアドレスをスタティックで設定するのみとなります。

今回は同セグメント内の通信で完結させるため、デフォルトゲートウェイの設定は不要になります。

Switch0に設定していくコンフィグは以下の通りになります。順を追って説明していきます。

以下の通り、service timestampsコマンドを入力して、タイムスタンプが出力されるように設定していきましょう。

次に、switch0の基本的な設定になります。

設定は簡単で、VLAN1にIPアドレスを設定し、no shutdownコマンドを実行します。

完了したら、NTP serverへpingを実行し、疎通が取れることを確認します。

今度は、NTPのコマンド設定を行っていきます。

NTPを設定するコマンドは以下の通りになります。

packet tracerの入力時には、NTPサーバーのアドレスを入力してください。

設定が完了したら、特権モードに戻り、ntpの時刻同期をshow ntp statusにて確認します。

「Clock is synchronized」と表示されていれば、NTPの設定は完了になります。

ちなみにNTPのステータス確認について、詳細を知りたい方は以下記事に確認するコマンドと見方を解説しておりますので、そちらも合わせて確認してください。

最後に、PC0とSwitch0間のLANケーブルを削除します。

すると下記の通りログがタイムスタンプ付きで出力されていることが確認できます。

時刻もNTPサーバーと同期しているため、正確な時刻でログが出力されていることが確認できます。

※NTPサーバーの時刻確認をログ出力後に確認した為、少し時間は乖離しております。

関連設定

本記事で登場したNTPに関して、以下記事では、packet tracerを用いたNTPの設定方法とNTPのスタータス確認を解説しています。10分で読むことができ、NTPのスタータス確認コマンドも実行結果付きで紹介しています。

【cisco】NTP同期状態を確認する2つのコマンドと出力例【Packet Tracerで実習付き】

ネットワーク機器の基本的な設定において、パスワード設定があります。こちらを設定することでセキュリティの向上が見込めます。コマンド例つきで解説していますので、初心者でも躓かずに設定することができます。

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