「OpenSSLをインストールしたけど、何ができるんだろう」
「OpenSSLの基本的な使い方を学びたい」
このようなお悩みをお持ちの方へ
本記事ではOpenSSLを使ってファイルの暗号化・復号の手順をご紹介します。
私もOpenSSLは実務で使ったことはありませんでしたが、実際に検証を通じてファイルの暗号化や復号を学ぶことができました。
本記事を読んで頂ければ、
初めての方でも同じようにOpenSSLを使ってファイルの暗号化と復号を行えるようになります。
初めに
以下記事にOpenSSLのファイルをダウンロード~インストールするまでの手順をまとめています。
まだOpenSSLをインストールされていない方がいましたら、上記記事を参考にしてみてください。
検証環境
open sslをインストールした検証環境は以下の通りになります。
想定するITスキルのレベル
想定するITスキルは以下の通りになります。
あくまでも目安になりますので、分からない箇所があれば随時調べながら進めてください。
Virtual Boxで立てた仮想サーバーはセキュリティ面も考慮して「NATネットワーク」にしております。
OpenSSLの基本な使い方
今回はファイルを一度暗号化してから、復号する流れで解説していきます。
open sslにて対象のファイルを暗号化する
早速、open sslを使ってファイルの暗号化を行っていきましょう。
- step.1デスクトップにテキストファイルを作成する


このファイルがopen sslで暗号化する対象ファイルになります!
- step.2テキストファイルの中身に文字を入力して保存

暗号化前と暗号化後で変化を分かりやすくするため、意味が分かる文字列をお勧めします
- step.3コマンドプロンプトを立ち上げる

- step.4カレントディレクトリを「デスクトップ」にする


open sslで暗号化するファイルがデスクトップにある為、ディレクトリを移動します!
- step.5open sslのコマンドを入力し、「.enc」ファイルを作成する

入力するコマンドは以下の通りです
openssl enc -aes-256-cbc -in test.txt -out encrypted.enc - step.6暗号化する際にパスワードを設定し、Enterキーを押す

入力したパスワードは表示されません
本記事ではパスワードを「test」に設定しました。
- step.7確認の為、同様のパスワードを入力し、enterキーを押す

- step.8プロンプトが通常の状態に戻っていることを確認する

- step.9「encrypted.enc」がデスクトップに生成されていることを確認し、ダブルクリック

- step.10「このPCのアプリを開く」をクリック

- step.11「メモ帳」を選択し、「OK」をクリック

- step.12ファイルの中身が暗号化されていることを確認


テキストファイルをいくつか作り、同じ手順で行うと暗号化の意味が分かってくると思います!
open sslにて対象のファイルを復号する
では今度は暗号化したファイルを復号していきましょう。
- step.1コマンドプロンプトを立ち上げる

- step.2カレントディレクトリをデスクトップへ移動させる

- step.3open sslの復号のコマンドを入力する

入力するコマンドは以下の通りとなります
openssl enc -aes-256-cbc -d -in encrypted.enc -out dencrypted.enc - step.4復号のパスワードを入力する

暗号化するときに設定したパスワードになります
- step.5プロンプトが通常の状態に戻っていることを確認する

- step.6デスクトップに「dencrypted.enc」が生成されていることを確認し、ダブルクリック

- step.7「メモ帳」を選択し、「OK」をクリック

- step.8暗号化前の文字列と同じであることを確認する

まとめ
以上がOpenSSLを使った暗号化~復号までの手順解説でした。



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